相場の動き

東京23区の中古マンション相場|成約価格で比べた㎡単価ランキング

売り出し価格ではなく実際に成約した価格で、東京23区の中古マンション相場を比べました。最高と最低で3.00倍。ただしこの倍率は額面どおりには読めません。

公開 2026-08-27

東京23区の中古マンションを、国土交通省が公表している実際の成約価格で比べました。不動産ポータルの売り出し価格ではありません。

集計対象は直近1年間(2025年第3四半期〜2026年第2四半期)の取引で、㎡単価の中央値順に並べています。

23区の㎡単価ランキング

順位㎡単価価格の中央値面積の中央値築年数件数
1港区200.0万円9,000万円45㎡21年410
2千代田区171.7万円5,100万円35㎡20年160
3中央区170.0万円7,600万円40㎡20年359
4渋谷区160.0万円6,000万円40㎡24年290
5目黒区150.0万円6,200万円40㎡24年169
6文京区141.5万円5,300万円40㎡23年283
7新宿区141.3万円4,500万円30㎡21年490
8品川区140.0万円3,500万円30㎡20年473
9豊島区130.0万円3,500万円25㎡19年284
10台東区122.9万円4,000万円35㎡16年338
11江東区120.0万円4,000万円50㎡17年730
12世田谷区115.4万円4,850万円50㎡24年392
13墨田区115.0万円3,250万円25㎡15年386
14中野区115.0万円3,700万円30㎡20年297
15杉並区108.0万円3,500万円33㎡25年378
16大田区106.7万円3,000万円25㎡19年646
17北区105.0万円3,500万円40㎡15年277
18練馬区94.5万円2,800万円30㎡20年422
19荒川区93.1万円4,700万円55㎡19年194
20板橋区92.0万円2,900万円35㎡19年512
21葛飾区75.0万円3,100万円50㎡22年227
22江戸川区70.8万円4,500万円65㎡26年203
23足立区66.7万円2,900万円55㎡22年395

最高の港区(200.0万円/㎡)と最低の足立区(66.7万円/㎡)でちょうど3.00倍です。

この3倍を額面どおりに読んではいけない

㎡単価だけを見ると「港区は足立区の3倍」となりますが、この倍率には立地以外の要素が混ざっています。

面積の中央値の列を見てください。港区は45㎡、足立区は55㎡です。もっと極端なのは豊島区(25㎡)と江戸川区(65㎡)で、2.6倍の開きがあります。

小さい住戸ほど㎡単価は高くなります。キッチンや浴室のように面積に比例しない設備の負担が、狭い住戸ほど重くのしかかるためです。つまりコンパクトな住戸が多く取引される区は、それだけで㎡単価が高く出ます。

実際、価格の中央値で並べ替えると順位は変わります。荒川区は㎡単価では19位ですが、価格の中央値は4,700万円で、㎡単価8位の品川区(3,500万円)より高くなります。取引されている住戸が広いためです。

自分の物件を評価するときは、㎡単価だけでなく、同じ面積帯の数字を見てください。 各区のページには面積別の単価を掲載しています。

10年でどれだけ上がったか

2015年と2025年の㎡単価中央値を比べました。

23区すべてが上昇しています。 上昇率の幅は+48%(杉並区)から+87%(港区)です。

上昇率の高い順に並べると、意外な顔ぶれになります。

2015→2025
港区+87%
葛飾区+85%
江東区+82%
北区+81%
荒川区+80%
足立区+77%
中央区+73%
板橋区+70%

都心の港区と、単価が最も低い足立区・葛飾区が、同じくらい上がっています。 一方で杉並区(+48%)、江戸川区(+50%)、世田谷区(+53%)といった住宅地の伸びは相対的に小さい。

「都心だけが上がった」という印象とは違う結果です。上昇は23区全体に及んでいて、むしろ単価の低い東部・北部の区で伸び率が高くなっています。

件数にも意味がある

件数の列も見る価値があります。江東区が730件、大田区が646件、板橋区が512件と、市場の厚みは区によって3倍以上違います。

件数が多い区の中央値はそれだけ安定しています。逆に千代田区(160件)のように件数が少ない区では、数字の振れ幅が大きくなる点に注意してください。

まとめ

  • 23区の中古マンション㎡単価は、港区200.0万円/㎡から足立区66.7万円/㎡まで3.00倍の幅
  • ただしこの倍率には面積構成の差が混ざっている。額面どおりの立地差ではない
  • 2015年から2025年で23区すべてが上昇。幅は+48%〜+87%
  • 上昇率は都心と東部・北部で高く、住宅地の区は相対的に小さい

各区の詳しい相場は東京都のページから確認できます。